神社のあれこれ   神社の神木

 

神社では、境内にあって特に神聖視されている特殊な樹木を選んで、

神木として祀っています。神木には注連縄(しめなわ)を張ったり、
神社によっては柵をめぐらしているところもあります。そして、こ

れを神体としている神社もあります。また、神木として特定したも

のはないが、神域内にある樹木で伐採を禁じられているものは、す
べて神木としているというところもあります。


古来、神木は神様が宿る依代(よりしろ)であるとか、神様の降臨す
るところとされているため、勧請木(かんじょうぼく)または神依木
(かみよりぎ)ともいわれてきました。


山に職場をもつきこりや猟師たちは、古くから神様を祀る場合、山中
に神木を選定して、そこに山の神様を迎え、作業の安全と加護を祈る
風習があります。

 

 

神様の写真
神様の写真

 

 

神木の種類としては、多くは松とか杉、榊(さかき)などのような常
緑樹が選ばれています。特に榊は神の木と書いて「さかき」と読ませ
ているように、代表的な神木とされています。玉串や神棚に供えるの

も榊が多いです。

 

 

榊(さかき)は地域によっては生育しないところがあるので、これらの
地方では、榊以外の樹木を神木としている神社もたくさんあります。た
とえば、伏見稲荷(京都市)では稲荷山のシンボルである杉を験(しる
し)の杉として神木にしていますし、香椎宮(福岡市)は綾杉(あやす
ぎ)、石上神宮(奈良県)や大神神社(奈良県)も杉を神木としていま
す。

 

 

松を神木としているところでは、大原野神社(京都市)、北野神社
(京都市)、などがあります。また、松や杉以外では、太宰府天満
宮(福岡県)の梅の木はよく知られています。


神木には、このように自然木を神木とするのが普通ですが、中に
は、臨時に木を植えたり、あるいは伐ってきて祀る例もあります。
この種の特異な例としては、諏訪大社(長野県)の御柱祭のよう
に、山から巨木を伐りだしてこれを境内に立て、神様の依代(よ
りしろ)として、祀っているところもあります。

 

 

 

 

神社の前にある狛犬

 

神社の前にある狛犬(こまいぬ)は神社の守護や魔除けのために、
神社の入口あるいは拝殿の前などに置かれた一対の獅子形の像で
す。獅子は古来、百獣の王とされ、神域の邪気を払うとされてき
た獣です。

 

 

獅子形の像を置く理由はいろいろありますが、インドでは寺院の前
にあるとか、古代エジプトのスフィンクスが原型だともいわれてい
ます。中国でも皇帝などの貴人の陵墓の前には、獅子をはじめとす
る動物の像を並べる風習がありました。この風習が朝鮮の高麗(こ
ま)を経て日本に伝えられたのです。


日本人が初めて見た狛犬は、今まで見たこともない不思議な動物だ
ったのです。これは一体何だろう、犬のようではあるが犬とは違う
というところから、当時の人達は、これはたぶん高麗の犬だろうと
考え、高麗犬と名付けたのです。のちにこれに狛犬の字をあてるよ
うになりました。

 

 

 

神様の写真
神様の写真

 

 

狛犬が一般の神社に置かれるようになったのは、平安時代の終わり
ごろからです。初めは神殿の大扉の前の左右に置かれていましたが、
しだいに拝殿の前から、現在に見られるように鳥居の前にも置かれ
るようになったのです。

 

 

狛犬は二匹が一対になっていて、「阿吽(あうん)」を表しています。
左にある口を開けているほうが、「阿」、右の口を閉じている方が、
「吽」です。阿吽は呼気と吸気を表していて、いわゆる「阿吽の呼吸」
などといわれるように、両者一体となって、邪気をいれないように気
を配って守護をしているという意味です。

 

 

ふつう狛犬とはいっていますが、必ずしも狛犬は犬とは限りません。
変わったところでは、調(つきのみや)神社(さいたま市)の狛犬?
はウサギですし、三峰神社(埼玉県)ではオオカミとなっています。
また、稲荷神社ではどこへ行っても、キツネが置かれており、遠野
市にいは珍しい「河童の狛犬」がいます。

 

 

 

 

神社の護符・御札・お守り

 

護符は、一般に御札あるいはお守りといわれるものです。この護符
には神霊が宿っていて、人を災難から守ってくれる神秘的な霊力が
あると、昔から信じられていました。

 

 

古代の人は、目に見えない危険や災難から心身を守るため、呪物と
いわれる、ある霊力をもった物体を身近に持っていました。これを
持つことで神様に護られ、その目的を達することができると信じら
れていたのです。のちに、その呪物が形を変え、神符や神札となっ
たのです。

 

 

呪物の種類は非常にたくさんあって、天然のものもあれば、人工的
につくられたものもあり、多種多様です。一例をあげれば、骨や髪、
木、石、あるいは鏡、剣などです。

 

 

護符の霊験は神社によってそれぞれ定まっています。御札は主に神
棚に供えたり、門口に貼ったりして、家内安全や盗難、火災、疫病
などの災害から護ってくれるとされています。正式には神符という
のですが、たんざく形の紙とか木片に、神社名が記してあります。

 

 

 

神様の写真
神様の写真

 

 

神棚や室内の柱に貼るものとしては、伊勢神宮の御祓大麻(おはら
いたいま)や氏神の御札がよく見られます。火を扱うところには、
秋葉神社や愛宕神社の火難除けの御札が貼られています。また、牛
王法印(ごおうほういん)といわれる護符は、熊野三大社や八坂神
社などの神符として有名です。

 

 

昔は、牛王法印は起請文に用いられたり、農村では田畑の虫除け
などにしたものです。起請文は牛王法印の裏に書き、神明に誓約
したことを証拠だてたもので、最高の誠意を示すものとされてい
たのです。

 

木片の護符については、蘇民将来(そみんしょうらい)というもの
があります。これは男根をかたどった六角形の棒状のものに、蘇民
将来御宿などと書かれたものです。昔、武塔(ぶとう)神が日暮れ
に蘇民将来と巨旦(きょたん)将来の兄弟のところへさしかかり、
宿を頼んだところ、弟の巨旦将来は金持ちだったがこれを断り、兄
の蘇民将来は貧乏だったが親切に宿を貸しました。

 

 

そこで武塔神は、実は私は素戔嗚尊(すさのおのみこと)だと名のり、
お礼に疫病から守ってやろうと言いまいた。以来、疫病がはやったら、
蘇民将来の子孫だといえば、災いからまぬかれるようになったという
ことです。


お守りは護符を小型化したものですが、木片あるいは紙片に神社名
を記したものです。それをお守り袋に入れ、常時身につけておきま
す。お守りは福徳や延命、長寿、災難除け、その他の厄除けを祈る
ためのものですが、のちに生活が複雑化するにつれて、家庭円満や
良縁、安産など家庭生活を対象とするもの、虫除け、雷除け、水難
除け、豊作など自然を対象とするものなど多彩になってきました。

参考文献

伊藤聡/遠藤潤/松尾恒一/森瑞江 「神道」

浦山明俊 「神社のしきたり」

阿部正路 「神道がよくわかる本」

 

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