神様とは、どんな存在?  神道からみた神様


神様は、一般的には超自然的な存在であり、また叡智に満ちた人格的
な存在であるとされています。そして、人間の幸・不幸に影響を与え
るような実在する力とも考えられています。


「神」の語源について最も有力な説としては、「上(かみ)」という
説があります。その他には、「鏡(かがみ)」の略という説や「隠身
(かくれみ)」の略という説もありますが、恐らく、国が形成されて
いく中で、統治者を「上(かみ)」とみていたのではないかと思いま
す。

 


そこで、神様を大きく分類すると、自然を神格化した自然神と人間を
神格化した人間神に分けることができます。


自然神の中には太陽神、月神、星神、風神、雷神、山神、海神、河
神、水神、火神、土地神、動物神、植物神などとたくさんあります
が、農耕を中心に生活を営んできた大昔の日本人にとって、このよ
うな自然の神様を生きる上で最も畏れ、また敬ってきたことと思い
ます。


人間神には男神、女神、父神、母神、祖先神、英雄神、文化神など
があり、神道では、すぐれたまことや徳のある人間もまた神様とし
て祀られています。こうしたことから、神様と人間との間には、本
質的な差異を認めず、人間も修行しだい、努力しだいでは神様の位
置に到達できるものと信じられてきました。

 

神様の写真
神様の写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、神様を抽象的にみれば、善神と悪神、創造神と破壊神という
ようにな神様も存在します。その他に、仕事や生活面からみれば、
農業神、狩猟神、漁業神、商業神、工業神、航海神、婚姻神、出産
神、疫病神、医薬神、死神、戦神、文化神、運命神などとたくさん
いらっしゃいます。そして、守護神と言われる神様も存在し、個人
の守護から、氏族や村、町、民族、国家の守護神までと様々です。

 

 

神様に対する観念が時代とともに発達してくると、神様そのものは、
自然や人間の物理的制約を超越して、神様の性質は著しく精神化・

内面化されてゆきます。神様は全知全能であり、永遠不死の存在だ
からです。そして、神様は人間に対して、厳粛なる倫理を指示する
審判者であると同時に、慈愛に満ちた救済者でもあります。

 

 

神様は、きわめて広い範囲にわたって存在しています。超人的な霊
力や威力のあるもの、つまり人力の及ばない不思議な力をもってい
ると信じられるものは、すべてこれを神として崇(あが)めてきた
わけです。


神様をその性質から3つに分けると、広義の意味で精霊、神祇(じん
ぎ)、霊鬼と分けられます。精霊とは、人格的宗教的な対象の中で、
個別性が明らかでなく、かつ特定のものと結びついているものをいい
ます。たとえば、山が崇拝されているとき、その山に住む、住まない
かに関わらず、その山と結びついている山神は精霊とされています。


神祇は人格的な宗教対象の中で、個別性や超越性、超現実性をもつ
ものをいいます。つまり、はっきりした固有名をもった宗教的存在
の神様をいいます。

 

 

霊鬼は悪鬼を意味するとも言われますが、実際は善悪を問わず、も
のから切り離された単なる超感覚的存在そのものを指しています。
超人や神仙、怪鳥などはこの中に入りますが、一般には形は不明確
で、その働きだけがはっきりしているものが多いようです。たとえ
ば、雷は外形がとらえにくいので、雷神というものが考え出された
ようです。病魔とか疫鬼というのもこの類です。



神道には信仰の対象により、それぞれに性格の異なる神様がいらっ
しゃいます。そして、その数は八十神(やそがみ:日本書紀)とも、
八百万神(やおよろずのかみ:古事記)ともいわれています。神様
は私たちが住む日本各地に存在してきたのです。

 

 

 

 

神話に出てくる神様

 

日本の神話は、遠い日本人の祖先にあたる神様の物語で、その源は
「古事記」や「日本書紀」の冒頭に記述されている天皇の祖神たち
の物語です。

 

 

「古事記」は、日本に現存する最古の歴史書として知られています。
「古事記」が書かれた以前に、すでに「帝紀」や「本辞」というも
のがありましたが、いずれも事実と相違するところが多かったよう
です。


そこで、天武天皇が今のうちにその誤りを正しておかなければ、本当
の精神が失われてしまう恐れがあるとして、誤りを改め、正しいもの
を後世に伝えようと意図しました。


当時、天皇の側近に稗田阿礼(ひえだのあれ)という人物がいて、こ
の女性は優れた記憶力の持ち主として知られていました。天皇は、稗
田阿礼に命じて「帝紀」や「本辞」を読ませ、これを暗記させたので
す。


その後2~30年を経て、元明天皇の代になると、稗田阿礼(ひえだ
のあれ)も老いてきたこともあり、天皇は太安万侶(おおのやすまろ)
に、阿礼がそれまで覚えてきたものを書き残すよう命じました。そし
てまとめられたものが、「古事記」(三巻)です。この「古事記」が
完成したのは、和銅5年(712年)のことです。 

 

 

神様の写真
神様の写真

 

 

 

「古事記」の神話に関する主な内容は、一番初めに登場する天之御
中主神(あめのみなかぬしのかみ)以下三神の誕生から始まってり、
つづいて伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみ
こと)による大八洲(おおやしま)の国生みの話しが語られていま
す。


そして、その国土を統治する神様を生んだほか、伊弉諾尊(いざなぎ
のみこと)の禊(みそぎ)によって、天照大神(あまてらすおおみか
み)、月読命(つきよみのみこと)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)
などを出現させた話し、天照大神(あまてらすおおみかみ)を中心と
した天の岩戸物語、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の八岐大蛇(やま
たのおろち)退治の話し、大国主命(おおくにぬしのみこと)を盟主
とする出雲の神様の話し、高天原(たかあまはら)の神様と出雲の神
様との外交交渉から、天孫の降臨、そして大綿津見神(おおわたつみ
のかみ)の住む竜宮の神話まで、壮大な神様の話しが記されています。

 

 

この神話の中には、自然や農業神話、英雄神話、仙境神話など多く
の神様たちの話しが含まれています。

 

 

「日本書紀」は、「古事記」に遅れること8年後の養老4年(720年)
に完成しました。「日本書紀」も「古事記」と同じく、「帝紀」「本辞」
などを材料としていますが、神話の内容にはそれぞれ多少異なるところ
があります。

 

 

 

 

神様の総称、天神地祇

 

神道では、神様を総称して天神地祇(てんじんちぎ)といっています。
天神とは、「天津神(あまつかみ)ともいい、地祇は「国津神(くに
つかみ)」ともいいます。


天神地祇は日本で最も崇敬されている由緒正しい神様ですが、天神
すなわち天津神は、天孫降臨以前に高天原(たかあまはら)に生ま
れた神様と高天原から降臨した神様、またその子孫の神様のことを
いいます。


これに対して、地祇すなわち国津神は、天孫降臨以前からこの国土
にいらっしゃる神様のことです。

 

 

天地創造にあたって、最初に現れた神様、すなわち天之御中主神(あ
めのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神
産巣日神(かみむすひのかみ)、および宇摩志阿斯訶備比古遅神(う
ましあしかびひこじのかみ)、天之常立神(あめのとこたちのかみ)
の五神を「別天津神(ことあまつかみ)」といいますが、この「別天
津神(ことあまつかみ)」は別格として、そのあと高天原に現れた七
代の神様の時代を「神世七代(かみよななよ)」といいます。この七
代の神様が天津神です。

 

 

神世七代の神様の名は、国之常立神(くにのとこたちのかみ)、豊雲
野神(とよくもぬのかみ)という名の神様がいらっしゃって、この二
代の神様は独身です。


つづいて、宇比地邇神(ういじに)・須比智邇神(すいじにのかみ)、
角杙(つのぐい)・活杙神(いくぐいのかみ)、意富斗能地(おおと
のじ)・大斗乃弁神(おおとのべのかみ)、於母陀流(おもだる)・
夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)、
伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉尊(

いざなみのみこと)の五代の神様は偶数神ですが、それぞれ二神を合わせ
て一代とされています。なお、最後の
伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉尊(い
ざなみのみこと)は、神代史上初の夫婦神です。

 

 

この神々様については、国之常立神(くにのとこたちのかみ)は国土を
形成し、その国土を守護する神様であり、豊雲野神(とよくもぬのか
み)は、国之常立神(くにのとこたちのかみ)とともに国土形成に協
力し、豊かな国のもとをつくった神様とされています。

 

神様の写真
神様の写真

 

 

宇比地邇神(ういじに)・須比智邇神(すいじにのかみ)は、泥や砂
で大地の形を現した神様で、角杙(つのぐい)・活杙神(いくぐいの

かみ)は、大地に生物が芽ぐみ始める力を与えた神様です。意富斗能
地(おおとのじ)・大斗乃弁神(おおとのべのかみ)は、大地が完全
に固まったこと意味し、於母陀流(おもだる)・阿夜訶志古泥神(あや
かしこねのかみ)
は、大地に必要なものは全て備わったことを示す神
名です。

 

伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)は、初めてこの国土
を統治した神様です。大八洲(おおやしま)といわれた、本州をはじめと
する日本の国土と、これを統治する数多くの神々様を生み出し、山や海、
川、草木、動物の生育をつかさどった神様です。また、
伊弉冉尊(いざな
みのみこ
と)は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の父神でもあります。

 

 

天津神七代につづいて、神武天皇の前までに五柱の神様があり、この五代
の神々様は皇室の祖神とされています。すなわち、天照大神(あまてらす
おおみかみ)、天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)、瓊瓊杵尊(に
にぎのみこと)、彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)、
鵜葺屋葺不合
命(うがやふきあえずのみこと)の五代です。


この五代の神様を、天津神七代に対して「地神五代」といいます。


天神地祇(てんじんちぎ)のうち、地祇にあたる国津神は、もともと
この国にいらっしゃった神々様で、国土を守護する神様のことです。


国津神では、素戔嗚尊(すさのおのみこと)をはじめ、大国主命(お
おくにぬしのみこと)を中心とする事代主命(ことしろぬしのみこと
)、建御名方神(たけみなかたのかみ)、その他の出雲系の神々様が
主流として大勢力を誇っていました。

 

 

その中には、山をつかさどる大山祇神(おおやまつみのかみ)、その
子の足名椎(あしなづち)・手名椎命(てなづちのみこと)、あるい
は猿田彦命をはじめとする諸神。また、天津神やその後裔(こうえい
)たちの中で、中津国に住みついた神々様も国津神です。

 

参考文献

伊藤聡/遠藤潤/松尾恒一/森瑞江 「神道」

浦山明俊 「神社のしきたり」

阿部正路 「神道がよくわかる本」

 

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